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教室に到着して自分の席に行って座ったら、直に2人もこちらにやってくる。2人とは同じクラスなのだ。
「じゃあ、話……相談聞こうかな?」
「………あのナンパ共が逃げた後、俺はその少女の方に向いて顔をしっかり確認した途端に顔が熱くなり、胸あたりがドキドキし出したんです。それに今も、その少女のことを考えたらドキドキしてしまって……これは一体何なのでしょうか……? ってアレ? 何ですか? その凄まじく嫌みなニヤケ顔は……?」
そう、2人は何かニヤケている。そして大笑いし出した。
「ハハハハハハ!! ゼロぉ! とうとうお前にも春が到来したってわけだぁ!? ハハハハハハ!」
「…どういうことですか? もっと分かりやすく説明なさい!」
「いいかゼロ? お前、その娘に一目惚れしたんだよ!」
「一目惚れ…ですか?」
「ああそうだ……間違いない!
俺が、美奈を好きになった時もそんな感じだったしな……」
淳也が顔を赤くして天井に顔を向けながらそう言った。
「私も……淳也のことを思う時そんな感じだったかな……」
美奈も顔を赤くして俯きそう言った。
……そうか……、俺は あの娘に一目惚れをしたのか……。
「……やっと……見つけた……!」
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