プロローグ

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「ふざけやがって! オラァ!!」 こちらに走り込み、俺の顔面に向けて右ストレートを放ってくる。だが……遅い! 俺は最低限の動きでかわし、ソイツの顔面をギリギリと掴み 持ち上げる。 「……ぐ……あ……離し……やがれ……!」 「とりあえず……落ちろ」 そう言うなり、俺は右足を高く上げて、掴んだ男の右肩に目掛けて踵おとしをする。直撃寸前に手を顔から離し、地面に叩きつける。 「ぐあっ!!」 俺はうずくまるその男を一度鋭い目付きで見下ろして、他の男共に目を向ける。 「さて……お宅らはどうする?」 「よくも俺の仲間をやりやがったなぁ!? おいオマエら、同時にやっちまうぞ! 同時に襲われたら何も出来やしないはずだぁ!」 リーダー格の男がそう言い終わると同時に、3人が同時にこちらに走り込んでくる。 「オラァ!」 「死にやがれぇ!」 「食らえぇ!」 三者三様に叫びながら攻撃をしてくる。 俺はというと……両手をズボンのポケットに入れながら、攻撃をかわしつつソイツらすりぬける。 すりぬけ終わると、倒れ込むような音がした。振り向いて見ると、先程の3人が倒れこんでいる。………そう、俺はただかわしただけじゃない、鳩尾を1発ずつ殴りながらすりぬけたのだ!
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