プロローグ

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まぁ、俗に言う居合い拳ってヤツをかましてやったわけだ。 …リーダー格の男が何とか震えながら上半身を起こし こちらを怯えた目で見ながら言った。 「……なんて……ヤツだよ……オイ……」 「…これ以上、ヤられたくないなら……さっさと失せろ」 「「「「ヒ……ヒィ~~~!」」」」 ……あ、4人同時に尻尾巻いて逃げた。……まぁいいや、少女を助けられたし。さて、少女は心身共に大丈夫かな? と顔をそちらに向ける。 少女は俺を見ていて、「開いた口が塞がらない」って感じに色んな感情を含んだような表情をしていた。 その顔を見た時……俺はドキっとし、同時に顔が熱くなった………。これは一体………? 「………あ…あの…………?」 少女のその声で、俺は現実に引き戻された。どうやら、ちょっとの間その顔を注視していたようだ。 その少女の顔をみたら、ちょっと赤くなっていた。
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