珍客到来

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この場所を知ったきっかけは、図書館の奥深くに眠っていたボロボロの本。 かなり埃を被っていた上に、長い年月がたっているのだろう。 少しめくっただけで、すぐに破れてしまったくらいである。 いつもならそんな汚らしい物など気にしないのだが、開いてすぐに惹かれた。 『この先には、何があるのだろうか……』 今の自分を動かしているのは、純粋なる興味・関心。 そんなもので自分の命をかけているのだから、馬鹿と言えば馬鹿かもしれない。 それでも、未知なるものへの憧れは強い。 この先に、一体どのような未知があるのか。 ただこの塲に立つだけで半分以上の魔力を持っていかれ、さらに燃えてきた。 あまりの魔力の多さに、巷で化け物と言われているこの自分が。 『本当に、面白いなぁ。』 そう言いながら、さらに進んでいく。 そして見上げるほど巨大で、無機質な扉の前に立つ。 ただ目の前に立っただけなのに、物凄い威圧感が襲う。 .
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