プロローグ

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この世界は魔法が使える世界。 力あるものが、力のないものを服従させる世界。 「…………ッ」 少年は夜が深くなる頃、目が覚めた。 「…どうして」 少年は呟く。 「僕は独りなの」 『独りなのか?』 「誰?」 少年は周りをキョロと見回す。 しかし、誰もいない。 『私はまだ見えないよ。だって、闇。そのものだから……』 少年は一度、喉を鳴らす。 .
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