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心当たりの人間が一人いた。
自称完璧すぎる神！。と言って前を通りすぎって行ったのは記憶に新しい。
生徒の評判はなかなか高い。
たまに同級生からも話題に上がる人物だ。悪い話はあんまり聞かないし、むしろ面白くていい奴と聞いた。
だけど、ただ一つ致命的な欠点がある。
それはそれは、大変なほどに致命的で、人間的に危ういほどの欠点だ。
自画自賛、自分最高。
つまりナルシストだと言うだけの話なんだ。
ちょっと、待て可愛い我が妹よ。ナルシストが好みなのか？ お姉ちゃん、ちょっと困っちゃうぞ。
「えー」
思わず言ってしまった。
なんか、このかビクッとしてるし。悪いことしたな。
「でもお姉ちゃん知らないかも知れないけど、イイ人なんですよ」
玖音のことを語っているこのかの目がキラキラしてる。
「カッコイイだけのただのイケメンだろ」
またもお姉ちゃん失言です！！ 最低なお姉ちゃんじゃないですか。妹の恋路くらい応援しなくてどうするよ。
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