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このかはショボンと肩を落とし、確かに落ち込んでいる。
わかりやすいのは元からだが、理由が私の失言からだと思うと。素直に可愛いこのかだなぁ、なんて思えない。
隣で会長がため息を漏らしているのを聞くとさらに罪悪感が押し寄せる。
「……違うもん。」
小さな声がこのかの口から流れた。
「えっ?」
「違うの! 玖音さんはスッゴク優しいの。みんなナルシストって言うけど、わかってないよ。玖音さんは何かと気遣ってくれる優しい人で……私のこと子供のことって思われてるのは残念だけど。でも好きになっちゃったんだもん」
やっぱり恋は人を変える。熱い眼に私もやられてしまいそうだよ。
「あぁ、わかったわかった。十二分にこのかが風見を好きなのはわかりました……ちょっと、そこで赤くなるなよ」
「いざ、言われるとやっぱり恥ずかしいなって。」
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