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会長も再び嘆息して、別にいいから、と手を振った。
このかはこういう子なのだ。いつもは非常に優しくやっぱり落ち着いている。だけど、今のような場でも常に真面目で、頭がパンクしてしまう。
だが、そこが可愛いくて喧嘩が自然とおさまっていく。
「まぁ、この部屋でちょっとの問題が起こった場合は」
「私は問題児か!」
「当たり前だとも」
ガーンと、机に突っ伏す司。
「コホン、つまりこの部屋での問題はなんとか、なんとーか私の力で抑える事が出来るけど」
司の顔が起き上がる。
「職権乱用」
「あんたのためでしょーが」
会長の額に怒りマークが増えた気がする。
「まぁくれぐれも風紀委員会とのいざこざは避けてくれ、イチイチ私が呼びだされるのはゴメンだからね」
「はいはい、いつも会長には頭が上がらないですよ」
「どの口がその言葉を言うのかしら」
あ、また会長の額に……。
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