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「銀ちゃん起きて! ねぇ、銀ちゃん!」
清々しい日差しが、僕の起床という強制イベントを遮る、そんないつものありきたりな朝。
耳元に、まるで天使のお言葉の様な神々しいお声が、ロリコン万歳なお声、心地よく聞こえてきます。
「う~ん……後5時間……」
「長いよ銀ちゃん! 早く起きてよ!!」
僕の耳元の天使は、ちょっぴりお怒りになったのか、声を荒らげながら起床を促します。
その声が、余計に眠気を誘っているとも知らずね……クフフ……
「う~ん、後5年……」
「さらに延期しちゃってるよ!?」
突拍子のないジョークにも、ちゃんと戸惑いを見せてくれる愛くるしい天使様のお声は、ロリコンな俺を超絶に萌えるには充分な殺傷力がありました。
嗚呼……このままいつまでもいつまでも、寝たフリかましていたい……
「もう! いい加減起きないと……」
すると股間の辺りに、何か重たいものが乗っかる様な感覚が……
もしや……う、馬乗り……だと……!
その体勢でその位置は……あ、健全な朝には相応しくないぞだから勃つなジョォオオオオオオオオオン!!
「こうだからねッ!」
そう言うと天使は、可愛い感じで大きく一息をつき、そして……
「早く起きろやクソ銀士ぃいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!」
僕の天使はその瞬間、悪魔へと変貌しました。
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