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もう日は落ちかけている。洞窟の中にいた少年は寝ていたようで、火の音で目が覚める
そばにセェシェは居なく、洞窟の入り口にいる。夕焼けを見るセェシェはとても美しい。銀の毛に夕焼けのオレンジが交ざる
セェシェは少年が起きたことに気がついたのか、目尻から少年を見る
『起きたか…もう日は落ちる。それと焦げてるが?』
少年はハッとした顔をするが、直ぐに欠伸をする。
「そうか…最悪だな、また魔物を狩らなきゃな」
と言うと少年の近くにあった白銀の刃で、黒い柄の剣を持ち立ち上がる
先程焼いていた魔物はコゲコゲになっていて、食べそうには無い
『まだ人間が森をうろついているようだ…』
セェシェはため息をつき、立ち上がる。少年のもとへ行くと体を擦り付ける
少年も擦り付いてきたセェシェの頭を優しく撫でる
「狩りと一緒に追い出していくか…」
少年とセェシェは洞窟から森へと出ていった。
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