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私は暇だったのでメモ帳に"好きです"と書いた
これ今日渡そうかな
でも振られるのは分かってるんだけどね
いや、でももしかしたら……
いやいやないって
あぁ
もう脳内で突っ込みあうのはやめよう
鬱だ
先生の話は実にくだらなくってあっと言う間に帰ってもいい時間になった
私は先ほどのメモ帳を握りしめながら中西君が1人になる機会を待った
ちゃんと渡せるかどうか微妙だけど
中西君の後をつけて自転車置き場に行くと、彼は1人になった
チャンスだよチャンス
でもいざとなったら緊張して喋りかけられない
そうこうしていると中西君はヘルメットをかぶり動き出した
中西君は自転車に乗りながらこっちをちらっと見てくる
つっ立ってる私を見る
絶対きもい奴って思われてるわ……
鬱だ
`
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