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「……行かせない」
目の前に、一人の少女が現れた。詳しくは知らないが、以前世界を崩壊させようとした奴の仲間だった気がする。
「やはり私の邪魔をするのね……。でも無駄よ」
少女はそう言うと、刀のようなものでマレビトの心臓を抉ろうとするかのように突っ込んできた。
ざしゅばっ!
見事に刺さった。血が吹き出す。あまりいい色をしていない。赤というよりは黒だ。気持ちが悪い。
マレビトは両手をくみ、拳を作る。そして唱えた。
「ロケットパンチ」
両手は身体から切り離され、回転しながら飛んでいった。まるでドリルのように、何かに向かっていくかのように……。
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