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しかし、その翌日。
―― 十八個しかない……。
今度は二つ無くなっていました。
それ以来。
毎日一つずつ無くなり、お爺さんが死ぬ頃には十二個にまでなっていました。
しかし、お店に聞いても、ちゃんと二十個入っているというのです。
お婆さんは気味が悪くなりました。
そして、お爺さんの葬式が終わった夜。
お婆さんは、お爺さんの好きだったシュウマイを棺桶に入れようと思い、棺桶の蓋を開けようとしました。
しかし、まるで、開けるな、開けるな、と言っているかのように、棺桶の蓋は重くなっていました。
お婆さんは背筋に寒いものを感じながらも、力を込めてその蓋を開きました。
そして、棺桶の中に手を入れて、愕然としました。
そう。
お爺さんの死体が、消えていたのです。
まるでシュウマイのように――。
しかし、お爺さんの死体は、翌日、親族によって発見されました。
お爺さんは――
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