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第2章『獣の青年(前編)』
古代から伝わる伝説には、こんな言い伝えがある・・・。
光の王を守るケルベロスと闇の女王を守るオルトロスは、もし未来に掟を破った者が存在したらケルベロスとオルトロスを人間にすると言う言い伝えがあった。
氷炎は、幼い時自分を小さな村に預けた二人の子供の話しを長から聞いたのを思い出した。
そのうちの一人は、獣の耳と尻尾があった。と聞かされていた氷炎は、二人の行方と炎紫の行方の両方の手掛かりを捜す事にした。
『炎紫・・・』
氷炎が森の中を歩いていると奇妙な声が聞こえてきた。
『ナニヨウダ・・・』
氷炎が辺りを見回すと木の木陰から一人の獣の耳と尻尾がある青年が出てきた。
『あっ!尻尾と耳がある!と言う事は・・・』
『オマエナツカシイニオイガスル・・・』
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