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「なっ……………………
君は私の言っている事がわかっているのか!
宗也、確かに君はその歳にしては十分に強いし才能もある。
しかし、奴らには到底及ばないし敵わない!
君を本格的に巻き込む前に、早く此処から離れなければ……!」
確かにこいつの言う通り。
確かに先の戦いでは勝ったが、万全の状態のセルフィを追い詰めるような奴に、俺が敵う訳がない。
『宗也、確かにお前には才能があるし、頭も切れる。
そして何より、強い精神もな。
順当に成長すれば、かなりの使い手になるだろう。
けど。
闇や光属性使いでは戦っている世界≪フィールド≫が違う。
見えている世界も、そして何より存在している次元が違う。
いいか、くれぐれも20歳になるまではこっちの世界に関わるな。』
師匠の言葉を思い出す。
本来ならそれに従うべきだ。
セルフィとは、たった一回だけ共闘しただけの仲。
冷静に客観的に考えれば、命を張って守るだけの価値は無い。
けれども。
「それでもだ。
今此処を離れたら、何処にも行く当ては無いんだろう?
あっさりと狩られて終わるぞ、お前。」
「…………確かにそうかもしれないが、かと言って「俺の心配なら無用だ。俺は望んでこの件に関わる。
確かにお前とは一晩共闘しただけの仲だ。命を張って守るだけの関係じゃあない。」
「なら何故「だがな。
ここでお前を見捨てれば、俺は一生それを悔やむ。」
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