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くらくらと目眩を感じつつイケメンという単語を連呼するシャドウをぼうっと眺めながら、シニエルは今まで息子を少し甘やかしすぎてしまったと思っていた。
シニエルは、道端でダンボールに入れて捨てられていた3歳のシャドウを、男手一つでここまで育ててきた。
拾ってきた理由は単純で、ただ単に可哀想だと思ったからである。
また、別れた妻との間では子宝に恵まれなかったので、寂しかった面もあったのかもしれない。
そんなわけで拾われてきたシャドウだったが、確かに顔は良かった。すっごいカリスマ性が出てた。
そのせいか、シニエルにはシャドウが可愛くて仕方がなかった。
教育方針は『褒めて伸ばす』に決めた。
しかしある日、事件は起きてしまった。
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