第一話 少年“シャドウ”

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もともと、シャドウはシニエルに『マカロニ』と名付けられていた。 小学校に入学したマカロニは、ある日家に友達を連れてきた。 シニエルはロボット技師なので、その話を友達にしたところ見たい見たいとせがまれたのだった。 「ほら、これが私の作ったロボットだよ」 マカロニが初めて友達を連れてきたということもあり、シニエルは誇らしげに開発中のロボットを見せていた。 ある意味マカロニより張り切っているだろう。 「すごいね、シャドウくんのおとうさん、ろぼっとつくれるんだね」 友達は素直に感想を述べる。 「だろ?なにせおれいけめんだからな」 それに対してひん曲がった返答するマカロニだったが、それを抜きにしてもシニエルにはどうも引っかかる言葉があった。 (…シャドウくん…?) シニエルはマカロニがシャドウと呼ばれていることに気がついたのだ。
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