第一話 少年“シャドウ”

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夕食時、シニエルは思い切ってマカロニに聞いてみた。 「なあマカロニ、シャドウってのはなんだい?」 「あ、ぼくのなまえだよ、おとうさん。かっこいいでしょ」 いけしゃあしゃあと言い放つシャドウ。 「…えっと…」 意味を理解できずに困惑したシニエルの額を、一筋の汗が流れた。 「お前には、立派なマカロニという名前があるじゃないか」 とりあえずそう言って、シニエルはマカロニという名前を使うようそれとなく促してみる。 「だって、ださいんだもん」 再びいけしゃあしゃあと言い放つシャドウ。 もはや怖いもの無しである。 それを聞いたシニエルは、開いた口がふさがらなかった。 それと同時に、ふつふつと沸いてくる怒り。 (こいつは…、このガキは…!) ぷるぷると震える拳、わななく唇。 そして、怒りは沸点を通り越した。 「贅沢を言うなーっ!」 シニエルの怒りの鉄拳が、マカロニの顎をしっかりと捉えた。
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