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~社長室~
社長さんは黙っていた。そして私たちの方をあまり見ようとしていなかった。
口を開いたのは母。
母「…真世から電話がありまして…どういうことでしょうか?」
社「お母さんにですか?」
母「いえ、双子の姉の方に」
社「やはりそうですか…」
《やはり》ってどういうことかなぁ?
社「すみませんが、お母さんだけ席を外していただけませんか?」
それから母は社長室をでていった。社長室には私と社長さんの2人きりになった。
社長は20代くらい若者に見えるが実際は40を越しているらしい…
社「こちらでいろいろトラブルがありまして…」
矢「トラブルというのは?」
社「申し訳ないんですが、それはまだ教えることができません」
矢「そうですか…」
またしばらく沈黙が続いた。
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