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序章
ご機嫌よう。
あなたがこれを読んでいるということは、少しでもこの物語に興味を持ってくださったということですね。
くすくす……光栄です。
では、物語を読む前に、少しだけお話をしましょう。
――この物語は、ひとつの殺人事件から始まった悲しい連鎖の物語です。
それは単純なすれ違いと、強すぎる想いの産物。
この物語を「所詮、空想」……なんて言って片付けないでくださいね。
これは、いつあなたの身に起こってもおかしくない出来事なのですから。
――さあ、そろそろ開演のお時間となります。
哀れな少女たちの末路を、どうぞご覧ください。
彼女たちにハッピーエンドなんて有り得ません。
それでも、彼女たちの死に様を最期まで見守っていただけますか?
……くすくす。
それでは、またどこかでお会いしましょう。
March rabbit
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