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俺は、闇に包まれてゆく意識の中、ただただ後悔に苛まれていた。
なぜ、いつから狂ったのかは分からない。
いつから信じられなくなってしまったのか。
いつから俺はこんな………。
でも確かに狂っていたんだ。俺はその前兆を見逃した。
……もし、いち早く異変に気付いていたら。
俺に、この悲劇を止められるほどの力があっただろうか。
これは悲しい悲しいすれ違いの物語。
舞台は平成21年、冬。
第一部、開幕――。
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