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(……やっぱり)
ひとつだけ思い当たるもの。それは、俺に殺人の容疑が掛けられていることだ。
「いい加減なこと言わないで!」
「いい加減じゃないよ! 佳音ちゃん信じて!」
咄嗟に佳音が言ったが、滅多に大きな声を出さない玲奈の反論を聞いて、それ以上は言えないようだった。
「――俺の指紋が出たってのは本当みたい」
声を発した瞬間、みんなの視線が俺へと移る。
俺はいつの間にかそう口にしていた。寒さのせいなのか、身震いが止まらない。
視線で体に穴が空きそうだ。
歯を食いしばって、ひたすら耐える。
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