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「……」
さすが田舎…。噂が広まるのに何日もかかっていない。
大体、なんで俺が疑われてるんだよ。もちろん俺は何もやってない。指紋…? だからそんなの有り得ないんだって…っ!
俺は頭を抱える。…すると、ひとつの考えが脳裏に浮かんだ。
……誰かが俺に罪を被せようとしている…?
そうだ…絶対そうだ! それならすべての説明がつくじゃないか…! ああ、なんで今までそんな単純なことも考えられなかっんだろう。
(でも…誰が?)
………わからない…。
……だけどこのままじゃいずれ、俺が犯人だということで捜査が決着してしまうかもしれない。
実際、俺にはアリバイがないし、物的証拠も上がっているわけだ。警察が勘違いして、そのまま勢いで終わらせるかもしれない。…彼らがそんなに馬鹿じゃないことを祈ろう。
………でも、…万が一。命を狙われるってこともある…のか?
瞬間、ぞわっと背筋を悪寒が駆け巡る。
……いいや、映画じゃあるまいし! 有り得ない有り得ない、大丈夫だって!
…とはいえ、とりあえず、これ以上犯人の思い通りにさせないためにも身の回りには充分気を付けて――
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