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互いに火花をばちばちと散らす俺らの仲裁に入ったのは、実ぃちゃんこと端菱実波（はなびし みなみ）だった。
「…実ぃちゃん、君は俺の味方だよな？」
有璃は実波に向けて不敵な笑み（おそらく懇願の眼差し）を送る。が、そこはさすがマイペースガール。
「え？ オレ、こんな変な人知らないよ？」
ぐさっ。
実波が放った言葉のトゲが、容赦なく有璃の胸に突き刺さる。
あ、馬鹿が呻いてる。
「ああ、変な人って言えばさ、」
そう言って割って入ってきたのは、ハイテンションチキン・東山詩織（とうやま しおり）と、良識派・江藤佳音（えとう かのん）、マシンガントーク・吉川愛美（よしかわ まなみ）。こいつらも俺の友人だ。
俺らが行動を共にするメンバーは総勢７名。今日は一人風邪で欠席しているのだが、おそらく女子の中では最多だ。その割には陰でひっそり過ごしている。
…いや、騒がしいのには変わりないが。
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