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「僕がいるよ。何もできないけどッ…!ミクねぇは見世物なんかじゃない…!魅力があるから皆が見てるんだ!だから…そのッ…僕は生まれ変わっても僕がいい。ミクねぇも生まれ変わってもまたミクねぇがいい。そしてまた、僕は…ミクねぇと一緒に歌いたい!傍にいたい!」
一生懸命思っている事を必死に伝えるレン。
そんなレンにミクは驚く。
そして、なんだか自分が情けなくなった。
(年下の…弟分に気を使わせて…私って本当にバカ…)
「ありがとう。ごめんなさい。もうこんなバカな事言わないわ。…私も、生まれ変わっても私がいい。レン君と歌えるなら私がいい。」
ミクはレンの背中にそっと腕を回した。
小さなその体はミクが思っているよりもずっとずっと頼もしかった。
凄く落ち着いた。
そして、その時に気づいた。
(あぁ、私…レン君の事…好きなんだ…)
「ねぇ、レン君。今度海につれて行って。」
「え、あぁいいよ。」
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