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「私、好きな人に海に連れていってもらうのが夢なの。」
そう言いミクはレンの頬にそっと触れるだけの口づけをした。
するとレンは目を見開き顔を真っ赤にし口をぱくぱくさせた。
その様子がなんだかおかしくてミクはクスクスと笑う。
そしてそれに釣られレンも一緒に笑った。
――例え、広い海で泳げなくてもいい。貴方がそばにいるのなら。私は歌い続けよう。この造り物の体が朽ち果てるまで。
二人が水族館を出るころには雨は、いつの間にか上がっており微かに太陽の光が指していた。
(ありがとう、レン君。君は最高の弟分で最高の私の思い人だよ。)
End.
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