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簡単な修理は俺にでもできるためマスターは呼ばずにささっと修理した。
そういや俺達って変だ。
怪我したって血は出ないし軽い破損みたいな感じのくせに
寝たり、酔ったり、感情があったり、飯だって食える…
俺達ってどういう構造になってんだ?
そんな難しいことを考えているとメイコの修理は完了した。
手慣れたもんでマスターがやったのと同じくらいにきれいに修復してやった。
そりゃ二日に一回はドジるバカがいりゃうまくもなるわ。
「うし、終わり。もうドジんなよ。」
「大丈夫!ありがと!お兄ちゃん!」
メイコはニコリと笑って立ち上がりふわりとしたスカートを揺らした。
そしてキッチンに戻ろうとした瞬間、
リビングから叫び声が聞こえた。
「ぎにゃあああああ!めーちゃんやめてぇぇぇえ!!!」
この情けない声はどうかんがえてもKAITOさんの声だ。
少々呆れつつもリビングに向かえば、
完全に出来上がった姉貴と、青いマフラーを力いっぱい引っ張られ苦しそうにもがくKAITOさんとあわあわしているKAIKOがいた。
そしてその近くにはキッチンにあったはずの赤ワインの空ビンが転がっていた。
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