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「甘えかぁ。まぁ古い付き合いだから、甘えてくれるんだろうけど。」
KAITOさんは苦笑していたがどこか嬉しそうだった。
そんなに姉貴が好きなら早く伝えればいいのに。
いっそ、俺が姉貴の気持ちを代弁してやろうか、
なんて思ったけどやめておこう。
二人の恋は二人のものだ。
「姉貴もKAITOさんに気を許してますからね。」
「ありがとう。あぁ、KAIKOがいつもお世話になってるね、ありがとう。」
「え?あぁ、いやぁ。」
そう言ってKAIKOをちらりと見る。
わりと低い身長にふわふわの耳当て、マフラーにふわふわのワンピースでふんわり笑う。
可愛い、外見だけは超がつくほど可愛いのだ。
だけどコイツだけは油断ならねぇ。
隙あらば俺の腹筋を狙う変態なのだ。
そんな変態に惚れてしまっている俺も変態なのかもしれないが。
まぁ、そんな事はどうでもいい。
とりあえず放置ぎみの料理に取りかからないと。
マスターは新曲作りで疲れているだろうし
お客さんもいる。
とびっきりウマイものを作らないとな。
やる気を奮い立たせ俺はキッチンへ向かった。
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