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調理をすませ皿に盛り付けが終わったころぐらいに、キッチンに人が入ってきた。
青い髪を揺らし、ふんわりと笑みを浮かべながら。
そう、KAIKOだ。
「めー君。お疲れ様。」
そう言い後ろから俺に抱きつくように腹筋をまさぐる。
心なしか息が荒い気がする。
どうしてこんなのに惚れたんだろうか、
なんて後悔しつつひっぺがす。
「KAIKO、料理運ぶの手伝ってくれ。」
「できたの?めー君のお料理楽しみ!」
ふわりと笑って綺麗な声で言う。
普通にしていれば可愛いのにな、と思いながらも俺は料理を運ぶ。
その後ろに残りの料理を持ったKAIKOがついてくる。
テーブルにすべての準備を整え、マスターを呼べば
ふらふらのボロボロで部屋が出てきた。
皆が心配そうにすればマスターは苦笑して
「大丈夫だから。」
とだけ言えば料理の皿を持ってまた部屋へと戻った。
次のライブまで時間がないから仕方ない。
マスターと食事を供にできなかったことで落ち込むメイコの頭を数回撫でてやり俺は席についた。
今日のメニューはビーフシチューと温野菜サラダ。
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