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ここに青い髪の男性がいる。
名前は海人、アイスが好物だ。
そんな彼には少しばかり我儘な彼女がいる。
それがとなりにいる緑の髪の少女、未来だ。
未来は甘えたの我儘、そして少しばかり高飛車でもある。
そんな彼女を海人は心から愛している。
なぜなら彼女は彼にとって世界で彼だけのお姫様だからだ。
だから彼女の要望は何でも答える。
例えば…
「ねぇ、プリンが食べたい。」
彼女が一言言えばすでに冷蔵庫に用意されたプリンを素早く彼女の前に差し出す。
すると未来は嬉しそうに笑いプリンを口に運ぶ。
海人は未来のこの笑顔に弱い。
なのに未来はそれに気づかずいつも空回りしているのだ。
本当は我儘を言いたいわけじゃなく、構ってほしいのだ。
それをうまく言えず、ついつい我儘を言う。
だが、そんなことも年上の海人はきちんと理解していた。
だからいつも未来の我儘に付き合うのだ。
いつもいつも。
そして今日は未来が髪を巻いてきた。
海人は当然気づいている。
だが、あえて言わない。
頑張っている未来の姿を愛らしく感じるからである。
海人は実は意地の悪いやつなのかもしれない。
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