雨降りの日(レンミク)

3/6
前へ
/21ページ
次へ
そしてしばらく経ち、ミクが自室から出てきた。 ミクも私服でいくみたいだ。 まぁミクはとくに人気なのであのまま行けば大変なことになるが。 そして傘をさし二人ならんで外を歩く。 しばらく歩けば駅につき、どこにいくかレンは知らされないままに電車にのった。 そのあいだミクの横顔をちらちらみつつまた真っ赤になった。 (ほ、ほんとにミクねぇとデートしてる…!) そのことが嬉しくて仕方なかったのだ。 いつも憧れていたあのミクが、いま、自分とデートをしている。 夢を見ているような気持ちにレンはなっていた。 そして電車から降りる時、ミクはレンの手をぎゅっと握った。 「レン君、おりるよ。」 ふわり、と笑ってレンを引っ張る。 レンは胸が高鳴るのを感じつつ引っ張られるままに電車をおりた。 そしてまた歩きつれてこられた場所は水族館だった。 「ここなら、雨降りでも楽しめるでしょ?さ、いこ!」 またレンの手をつかみ、ミクはかけだした。 手を繋げたことでレンの気持ちは舞い上がっていた。 その時感じたのだ、 ミクへの気持ちは憧れなんかじゃなく、確実に自分はミクが好きなのだと。
/21ページ

最初のコメントを投稿しよう!

10人が本棚に入れています
本棚に追加