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そしてしばらく経ち、ミクが自室から出てきた。
ミクも私服でいくみたいだ。
まぁミクはとくに人気なのであのまま行けば大変なことになるが。
そして傘をさし二人ならんで外を歩く。
しばらく歩けば駅につき、どこにいくかレンは知らされないままに電車にのった。
そのあいだミクの横顔をちらちらみつつまた真っ赤になった。
(ほ、ほんとにミクねぇとデートしてる…!)
そのことが嬉しくて仕方なかったのだ。
いつも憧れていたあのミクが、いま、自分とデートをしている。
夢を見ているような気持ちにレンはなっていた。
そして電車から降りる時、ミクはレンの手をぎゅっと握った。
「レン君、おりるよ。」
ふわり、と笑ってレンを引っ張る。
レンは胸が高鳴るのを感じつつ引っ張られるままに電車をおりた。
そしてまた歩きつれてこられた場所は水族館だった。
「ここなら、雨降りでも楽しめるでしょ?さ、いこ!」
またレンの手をつかみ、ミクはかけだした。
手を繋げたことでレンの気持ちは舞い上がっていた。
その時感じたのだ、
ミクへの気持ちは憧れなんかじゃなく、確実に自分はミクが好きなのだと。
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