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「いや、私って神様から女性の格好するなって言われてますから」
僕の横に居る彼女は校門で朝から先生に服装の事で呼び止められ、注意をされている。
因みに彼女の服装は僕が着ている制服と全く同じである…つまり、男子の制服を着て来ているのだ。
「葵さん、もうちょっと女性の自覚持った方が良いんじゃない?そんな格好して、恥ずかしくないの?」
「別に…」
どこかの様付けされてる女優も顔負けの不機嫌ぷりで答える霧墨さん。
「柳田君もそう思うでしょう?」
何故、僕に振る…。
聞こえない振りをしようとしたが、先生が僕の肩を掴み凄い剣幕で再度確認して来た…そんなに同意が欲しいのか?
「僕はどっちでも良いですけど、せめて胸くらいは女性らしくして欲しいですね」
僕の返答が変だったのか、先生は呆気にとられた様な顔して僕を見ていて、霧墨さんは膨らみすらない自分の胸をぺたぺたと触り確かめていた。
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