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「うん、Bは有る」
霧墨さんは自分に甘いのか、胸の大きさを確認し終えると、絶対至らないであろう結果を口にした。
「自惚れるな、そういう事は急斜面ぐらい作ってから言え」
「私は無駄な脂肪をなるべく、付けない主義だから」
「ものは言い様ですね」
僕と霧墨さんの会話で呆れたのか、諦めたのか先生は気付いたら他の生徒を注意しに行っていた。
未だに無い胸を触って、確認している霧墨さんを尻目に僕は、先に校舎に向かって歩き出した。
「キィーン!! ババババーン!!」
校舎に入ると廊下で飛行機のつもりなのか、両手を広げて走り回ってる女子が目に入った。
一瞬本当に警察を呼んだ方が良いんじゃないかと、思ってしまう程に不審者にしか見えない……いや、僕の妹なんだけどね。
「あっ! 敵発見、撃破します!」
僕に気付いたのか、僕の痛々しい妹はキィーンと口で言いながら突進して来た…。
アラレちゃん校内に現れるって、校内新聞に載るのもそう遠くないかもしれない…。
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