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突進して来た妹を闘牛士の様に華麗に避けると、一人騒いでる妹を放置して上履きに履き変え、妹を無視して教室に向かった。
途中、後方から霧墨さんの悲鳴が聞こえて来たので、妹に突進でもされたのだろうと気にせず教室向かった。
「あっ柳田君、おはよう」
教室に向かってる途中、前方から水晶玉を両手で持って、黒いローブを纏った鬼太郎ヘアの中性的な顔した明らかに怪しい奴が挨拶して来た。
「へぇー柳田君の前世って、呂布だったんだ…凄いね」
そう言うと去って行った。
呂布かぁ…悪い気はしないな、昨日は董卓って言われて、一昨日は笑いながら馬糞って言われたな…。
「全く、酷い目に遭った」
いつの間に追い付いたのか、いきなり横に並んでいた霧墨さんは緩んだネクタイを締めながら、僕を睨んで来た。
「どうやって育てたら、あんな変な子に育つのか知りたいね」
「一日三回の食事を与えてたらあんな風に育ちました」
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