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その後、ホームルームの点呼の時に覆面君の名前が杉谷だとナキュラルに知ってしまった。
「俺ってさ、実は前世が坂本龍馬らしいんだよ…」
あれから授業中でも構わず、僕に話掛けて来る覆…杉谷君、余りにもしつこく話掛けて来るから、覆面を口に無理矢理突っ込んどいた。
休み時間になり、廊下に出ると霧墨さんと妹が居た。
僕に気付いたのか、二人で僕に背中を向けてヒソヒソ話した後、僕の方を向いた。
「柳田君~」
「お兄様~」
「ひっ!? こ、殺される!」
異常なまでに笑顔で、近付いて来る二人に恐怖を覚え、ダッシュで逃げたのだが…二人もダッシュで追いかけ来た。
「柳田! 止まれ!」
「お兄ちゃん、待ってよ!」
二人の制止振り切り、走り続けた結果…
「柳田ァァ!! 止まれって!」
「死にてぇのか!!
マジで殺すぞ!止まれ!」
女性の怒鳴り声は本当に恐いです…。
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