プロローグ

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出てきたのは女性だった。 なんというか、パレスおばさんに似ている。 どちらかというと中年のおばさんだ。 「仕方ないでしょー。桃源郷のパトロールに見つかっちったんだから。」 中から続いて中年のおじさんがでてきた。 どうやら二人は夫婦のようだ。 「そう、この星に不時着する案は認めたよ。でもなんで墜落!?」 「それは……突然のことでびっくりして」 「……っで?直るの?」 「……10年。」 「長ッ!?」 「じゃ、10分」 「今度は短っ!?」 完全に夫婦漫才をやっていて、どうにも近寄りがたい雰囲気を出している。 が、ケビンは近づかないわけにはいかなかった。 彼は自分なりの予想を立てた。 この二人は宇宙の冒険者。っで、悪者にやられてこの星に不時着。 そんでもって、もうすぐここを発ってしまう。 これは恐らく、彼の人生で唯一のチャンスだろう。そう彼は確信した。 「ス、スイマセン!!!」 思い切って飛び出してみた。 攻撃されたとしてもその時はその時だ。
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