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「うわっ、あんた!人が出てきたよ!」
「殺せ。」
「ヒドッ!?」
「じゃぁ、一緒に連れてこう。」
「軽っ!?」
「よろしくお願いします。」
「えぇっ!?」
何やら相手方に敵意はないらしい。
これは脈があるとみてもいいだろう。
そう思ったケビンはここぞとばかりに攻める。
「あんたら冒険者だろ!?俺も連れてってほしい、宇宙を旅したいんだ!雑用だってなんでもやる。だから!」
「えっと……あんたちょっと勘違いしてるよ?」
「そう、雑用程度で済むと思ったら大間違いだ!」
「そこじゃない!……アタシらは冒険者なんて大それたもんじゃないよ?ただの商人で……。」
「そして宇宙最高の貴族だ!」
「……とりあえず、スルーで。まぁ、あんたが望むんなら次の目的地の砂漠の星『デザード』までは連れてってあげてもいいよ?」
夫の方はかなりやかましいが、奥さんの方はそれなりに話がわかる人のようだ。
これでついに星を出る目処がたった。まさか、こんな突然だとは思わなかったけど結果オーライだ。
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