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ケビン・ジョーカー。
彼は、ついに念願叶って故郷の星を飛び出し冒険へと旅立とうとしていた。
彼の胸は希望とわくわくでいっぱい……のハズなのだが……。
「ウヴォロォ!」
猛烈に船酔いしていた。
彼は漁師の祖父を持つが、船は大の苦手である。
だからこそ、漁師を継ぐ気がまったくなかったのだが……、どうやら飛空艇も変わらないらしい。
「あの……大丈夫かい?」
おばさんが心配して近寄って来た。
この夫婦は『健康』を売っているらしい。
つまり、医者というやつである。
数年前まではどこにでもいたが、最近はどんどん医者の人口は減ってきている。
それだけ、病気や怪我が多様になったのか、あるいは……。
そんなことをじっちゃん達が話しているのをケビンは聞いたことがあった。
そして『とーげんきょう』とかいう組織は医者をあまり好まないらしい。
そして、なんやかんやで『とーげんきょう』の飛空艇に撃ち落とされて、樹海に墜落したということらしいのだ。
そして、現在は『デザード』目指して超高速移動中。
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