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そんな会話をしているうちに彼らの故郷の村、『ロミナーズ』に到着した。
海が近いせいか、潮風が心地いい。
すると村に入った彼らにスルメの入った箱を持った女性が話しかけてきた。
「ポストンくんとケビンちゃんじゃない!ガーテールさん、かなりカンカンよ。ケビンちゃんはそれなりの覚悟が必要ね。」
「えぇ~~!?」
村に入ってきた青年、つまりケビンはまた顔を強張らせた。
彼女は村のよきおばちゃんであるターレン・パレスさん。
村長の奥さんであるが、ぶっちゃけ村長より権力は強い気がする。
声も態度もケツもデカい、正直ケビンもポストンも苦手な相手だ。
「うぅ……俺が何したって言うんだ……」
「諦めろよケビン。お前のじっちゃんの怒りは天災と思うしかないって。」
……先ほど、ケビンには恐怖の感情がないといったが、訂正する。
ケビンにとってじっちゃんは例外のようだ。
そうして、結局ケビンの家へと到着した。
ケビンのドアノブを握る手に多量の汗が浮き出ている。
過去、ケビンは何百、何千とじっちゃんに怒られているが毎回罰のレベルは上がってきている。
それでも反省しないケビンにも問題はあると思うのだが、最近はさすがに気の毒に思えてきた。
ケビンは大きく深呼吸する。
ついに、未知の罰を受ける覚悟ができたようだ。
「ただい……グハァ!!!」
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