52人が本棚に入れています
本棚に追加
『……そうだったんだ』
気づいたら私は正樹と付き合っている理由の事、父との事情の事
…全てを薫に話していた。
話すつもりなんかなかったのに
薫の顔を見たら、心の奥底に溜まっていた何かがはじけたような気がしたんだ……───。
「薫の顔見てたらだめだね……
だって、何もかも正直に話してしまうから」
『俺も咲の顔を見ると正直な気持ちだけが優先して、理性が吹っ飛んじまう……』
そう言った後、
薫は私にキスをした……───。
キスがこんなにも愛しいと思ったのは生まれて始めてだった。
優しくて、愛しくて、嬉しくて
このままずっと側に居れたらどんなにいいのだろう……。
最初のコメントを投稿しよう!