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『……そうだったんだ』 気づいたら私は正樹と付き合っている理由の事、父との事情の事 …全てを薫に話していた。 話すつもりなんかなかったのに 薫の顔を見たら、心の奥底に溜まっていた何かがはじけたような気がしたんだ……───。 「薫の顔見てたらだめだね…… だって、何もかも正直に話してしまうから」 『俺も咲の顔を見ると正直な気持ちだけが優先して、理性が吹っ飛んじまう……』 そう言った後、 薫は私にキスをした……───。 キスがこんなにも愛しいと思ったのは生まれて始めてだった。 優しくて、愛しくて、嬉しくて このままずっと側に居れたらどんなにいいのだろう……。
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