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何故自宅にあるのか分からないが、名のある音楽家たちの肖像画が飾られた音楽室に足を踏み入れた。
『失礼します。』
お父さんが挨拶をしながら、私の背中を押す。
私は何の躊躇いもなく、暗い音楽室の中でキラキラと黒く光るグランドピアノの蓋を開けた。
ーポロンッ
音にするとそんな感じ。
とても綺麗な音色で曲名も分からない曲を弾いた。
実際は、ねこふんじゃったも満足に弾けない私だけど…この時は踊るような音色を奏でる。
周りには姿は見えないが、音楽家たちが集まっているようだった。
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