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『出ておいで。誰だい?』 お父さんが左手で背中に隠れている私をかばいながら、物音がした方向に声をかけた。 …しばらくの沈黙が続き、お父さんがゆっくりとゆっくりと前進した。 『誰なんだろう』 ーサッ 私達から逃げるように、階段を下へ降りて行く。 少しだけ見えた青い手。
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