現実

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そして、それから約二年がたち、お姉ちゃんがまた妊娠した。 生まれたのは女の子。 名前は愛羅。 愛羅もまた最高に可愛かった。 女の子ってのもあって、大事に大事にされている。 一方、優輝は可愛がられて、愛されているのも変わらないが、今まで100%自分に注がれていた愛情が、愛羅にも分けられることになり、不満のようだ。 大好きなママに抱っこも、愛羅のオッパイの後。 愛羅はよく泣くからママがずっと抱っこしている。 『どうして愛羅ばっかりなの?』とでも言うように、愛羅を抱っこしたお姉ちゃんをじっと見ていた。 私は学校を卒業し、4月の入社式まで暇な日々。 お姉ちゃんの家に出張して優輝と遊ぶ。 私にオッパイは出ないから、愛羅はお姉ちゃん、優輝は私…自然にそれは決まった。
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