吹奏楽との出会い

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緊張しつつ音楽室に向かうと、私たち以外にもたくさん一年生がいた。 「わぁ!すごい…初めて見る楽器がいっぱいだよ。」 「すごいね。私フルートしかわかんないよ。」 私も優子と同じでフルートぐらいしかわからなかった。 だけど私はフルートではなく、ある楽器に目が止まった。 ラッパだ。 おもちゃのラッパしか見たことがなかったので、本物のラッパがすごくかっこ良く見えた。 “私もこの楽器吹いてみたい” ラッパにすごく惹かれていった。 優子と私はラッパパートに行って体験させてもらうことにした。 「この楽器はみんなもよく知っているトランペットです。これがマウスピースといって…」 あれ?ラッパじゃなくてトランペットっていうんだ! 恥ずかしながらラッパの正式名称をその時初めて知った。 私は先輩に金管楽器の一番の基礎となるバージングを教えてもらった。 「こうやって唇を振動させるの。そうそう!そんなかんじ!」 私は意外と簡単にバージングができた。 だけど実際に楽器を吹いてみると……鳴らない。 トランペットって、いや楽器ってすごく難しいんだな。
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