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「我が戦闘学科は、優秀な戦士を育成するためのクラスだ。ということは必然に、魔物とも積極的に戦ってもらうことになる」
全員は息を飲みながら、担任の言葉に耳を傾ける。
「本日の課題もそうだ。実力を見るため、今回は学園近くの街道にいる『ウルフ』を三匹ほど狩ってもらおう」
(ウルフ、かあ……)
ルナはウルフがどんな魔物なのかを思い出しながら、ルグナンの言葉に耳を傾ける。
「ちなみに、今回は二人一組のペアを組んでもらう。誰とでも構わない。……どうしても一人で戦いたいなら、それでも別に構わんがな」
じゃあ健闘を祈る、と言うと、ルグナンはスタスタと教室を去って行くのだった。
「二人一組、かあ……どうしよ……」
まだ友達もできていないため、どうしようと悩むルナ。
「……僕と組みませんか?」
するとエリスが、ルナににこりと微笑みながら聞いてきた。
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