2章 侵入…

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「DDTー。」 今度は哲哉が拓郎を投げた。 多少落ち着いたのか、 さっきのプロレスごっこの続きをしている。 真奈美がクロールでこっちに泳いで来たと思ったら、 ターンをしてキレイなフォームで泳いで行く。 真奈美は水泳部で県大会2位になっている。 最初は入らないと言っていたが、 実際は泳ぎたくてウズウズしていたのだろう。 しばらくしてプロレスをやめ美幸と麻衣の所に行った。 それぞれ腰を下ろしプールサイドに座る。 「どのくらい泳いでるの?」 真奈美を見ながら美幸と麻衣に拓郎が聞いた。 「…わからなぁーい。」 美幸と麻衣は2人の世界に入っていて見ていない。 拓郎と哲哉がタバコをくわえると、 髪をかきあげながら真奈美が上がって来た。 「まな姉セクシー。」 麻衣が言う。 全員その姿に見とれている。 拓郎は真奈美と目が合いドキッとした。 「何よ…。」 「…べっ、別に。」 慌ててタバコに火を付ける。
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