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「DDTー。」
今度は哲哉が拓郎を投げた。
多少落ち着いたのか、
さっきのプロレスごっこの続きをしている。
真奈美がクロールでこっちに泳いで来たと思ったら、
ターンをしてキレイなフォームで泳いで行く。
真奈美は水泳部で県大会2位になっている。
最初は入らないと言っていたが、
実際は泳ぎたくてウズウズしていたのだろう。
しばらくしてプロレスをやめ美幸と麻衣の所に行った。
それぞれ腰を下ろしプールサイドに座る。
「どのくらい泳いでるの?」
真奈美を見ながら美幸と麻衣に拓郎が聞いた。
「…わからなぁーい。」
美幸と麻衣は2人の世界に入っていて見ていない。
拓郎と哲哉がタバコをくわえると、
髪をかきあげながら真奈美が上がって来た。
「まな姉セクシー。」
麻衣が言う。
全員その姿に見とれている。
拓郎は真奈美と目が合いドキッとした。
「何よ…。」
「…べっ、別に。」
慌ててタバコに火を付ける。
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