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校庭を歩きながら浩平が言った。
「俺が道具準備するよ!」
浩平の家は寺なので、百物語に必要なろうそくはいっぱいある。
「拓郎どうやって入る?」
「俺達、卒業生だぜ!
部活の後輩や先生に顔見せに来たって怪しくないだろ!」
「あっ!そうか!その時にカギ開けとく。」
「でも、見回りでカギ閉められたら?」
たかしが水路に降り、蓋をしめながら聞いた。
「ブーは本当バカだなぁ…あるじゃん!1カ所だけ!」
「…理科準備室!!」
全員の声が揃った。
こうゆう時だけ皆、頭の回転が早くなる。
理科準備室は北校舎の1番奥にあり、
窓側にいろいろな物が積み上げられていて“開かずの窓”と言われている。
1番奥だし見回りでそこまでみる教師はいない。
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