2章 侵入…

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校庭を歩きながら浩平が言った。 「俺が道具準備するよ!」 浩平の家は寺なので、百物語に必要なろうそくはいっぱいある。 「拓郎どうやって入る?」 「俺達、卒業生だぜ! 部活の後輩や先生に顔見せに来たって怪しくないだろ!」 「あっ!そうか!その時にカギ開けとく。」 「でも、見回りでカギ閉められたら?」 たかしが水路に降り、蓋をしめながら聞いた。 「ブーは本当バカだなぁ…あるじゃん!1カ所だけ!」 「…理科準備室!!」 全員の声が揃った。 こうゆう時だけ皆、頭の回転が早くなる。 理科準備室は北校舎の1番奥にあり、 窓側にいろいろな物が積み上げられていて“開かずの窓”と言われている。 1番奥だし見回りでそこまでみる教師はいない。
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