2章 侵入…

2/10
前へ
/53ページ
次へ
家の横を通る細い道を抜けると、 少し広い道にでる。 その目の前が正門だ。 正門の向こうは中庭になっていて、 両サイドに校舎がある。 左が北校舎、 右が南校舎で2棟をつなぐ渡り廊下が2階に架かっている。 渡り廊下の奥、 ちょうど中庭の真ん中に時計台があり、 今は1時25分だ。 学校を正面に見て右に曲がる。 校庭を左に見ながらしばらく歩くと、 ちょっとした住宅街になる。 「学校近いのになぁ。」 「しょうがないでしょ、反対からしか入れないんだから。」 学校の反対には川があり、 そこの水路からしか忍び込めない。 しばらく歩くと左に人しか通れない橋が見えて来た。 橋を渡り下に降りる。 渡らなくても行けるのだが、 足元がぬかるんでいるため川を渡った方が早い。 川といっても飛び越える事が出来る小さな川だ。
/53ページ

最初のコメントを投稿しよう!

9人が本棚に入れています
本棚に追加