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「あぁ…もう決めたことだから… 家、貧乏だし働かないと、この先やっていけないかもって…。 だから、両親も許してくれてる」 遥流斗の言葉に、それ以上何もいい返せずこの話は終了した。 でも、話を切り替えたのは遥流斗だった。 「そうだっ!! ちょっと携帯貸して…」 そう言いながら私の前に手を差し出した。 「えっ?」 いきなりだったから 私は驚いた。 「いいから!!」 遥流斗は未だ手を私の前に差し出したままだったから仕方なく遥流斗の手に私の携帯を乗せた。 すると、遥流斗は ズボンのポケットから 何かを取り出した。 それは、よく見ると 赤い糸だった。
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