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「それじゃあ、三日後にココにまた来て下さいね」
荷物を無人島に降ろし終えた俺は船長に言う。
「ああ、わかってら! んじゃまた三日後にな!」
船長は船に乗り込み、少しすると船は無人島とは反対方向に向かって動き始める。
「で、俺らはどうするんだよ?」
無人島を見た限りでは山と海しかない。
俺らがいる場所は左を見ても右を見ても砂浜しかない。
この砂浜の広さからするとこの島って意外に広いのかもな。
まぁ、そんなことよりこれからどうするかが先だ。
「あぁ……うぇっ気持ちわりぃ」
聖也はまだ船酔いの気持ち悪さが残っているようで吐き気を堪えている。
真広はと言うと、無人島を見回しながら目を輝かせている。
こいつらと三日間、無人島でサバイバルとか先が思いやられるな。
「聖也、これからどうするんだよ。 住む家とかあるのか?」
さっきのは無視されたようなので改めて聖也に話し掛けた。
「あぁ…うぇ…。 何もない島なんだよここ。 だから住む家なんてない、自分達で探すしかないぞ……うぇ…」
「………」
俺は言葉を失った。
こいつの計画性のなさとこれからの事を考えると先が思いやられる。
俺達は荷物を砂浜に置き、とりあえず山に入ってみることにした。
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